「環境モデル都市」である富山市では、地球温暖化防止に向けた各種施策のロードマップなど、CO2排出量を大幅に削減するための「富山市環境モデル都市行動計画」を策定し、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりの推進などの低炭素型の都市構造への転換に向けた取組を実施しています。
　まちなかや郊外での居住など多様な住まい方が選択できる環境を提供しながら、中長期的には、まちなかや公共交通沿線の人口密度を高めるとともに、中山間地域での定住環境を維持し、都市・郊外・中山間地域のどの地域においても環境負荷が小さい低炭素社会の実現を目指しています。

行動計画上の主な取組

（1）LRTネットワークの形成
　富山港線のLRT化(2006年開業)や市内電車の環状線(2009年開業)を実施し、加えて路面電車の南北接続、市内電車の富山地方鉄道上滝線への乗入れを計画するなど、利便性の向上による公共交通の活性化を図ります。

（2）まちなか・公共交通沿線への居住の推進
　都心地区、及び公共交通沿線推進地区における住宅取得や共同住宅建設等に対し補助金を交付し、当該地区への居住の誘導を図ります。

（3）小水力発電の導入
　包蔵水力が豊富な富山市の地域特性を活かした小水力発電所を整備し、クリーンエネルギーの導入によるCO2排出量の削減を図るだけでなく、環境教育施設として活用します。

CO2排出量削減目標
　富山市全体の排出量を基準年2005年比で、2030年に30%、2050年に50%削減を目指します。