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タカオカシリツナカダチュウガッコウ カガクブ 

高岡市立中田中学校 科学部

エコイベント情報見学等受入れ情報

地域とともに、ホタルが飛び交う環境を守る学校

  • 平成16年 第39回全国ホタル研究会 高岡大会会場
  • 学校ビオトープ(中庭) 郷里の泉
  • 平成30年度 ホタルガイドツアー
  • 平成31年度 こどもホタレンジャー発表(東京・水の科学館)
  • 令和2年  川のすこやかさ調べ(中田地区)
  • 平成29年度 活動活性化の始動 ホタル育成施設の清掃

ECO MESSAGE

ホタルが飛び交う光景は、大変美しいものです。
昔はたくさん見られたホタルですが、水辺環境の悪化とともに減少しました。
中田地区はきれいな水のおかげで毎年、多くのホタルを観察することができます。
水辺環境のバロメーターともいえるホタルの保全活動を通して、
自然と人間の活動の調和について考えていこうと思います。

科学部顧問 岩嵜利勝

科学部顧問 岩嵜利勝

 中田中学校の校区は、県内有数のゲンジボタルの生息地として知られています。
 1970年に富山県の天然記念物に指定されたのをきっかけに、中田中学校の科学部の生徒が中心となり、分布や生態などの調査・研究をはじめました。
 さらに、学校の敷地内にホタルの産卵・孵化・幼虫の飼育施設を設け、ホタルを増殖させる活動も始めました。
 また、1995年には、学校の中庭に、ビオトープの「郷里の泉(ふるさとのいずみ)」がつくられ、科学部の生徒や保護者、地域の保存会の方々の協力により、天然記念物のアシツキノリやトミヨが生息し、夏の夜にはホタルが飛びかう環境になっています。

実践ポイント

 ホタルの幼虫は、餌となるカワニナの腐敗により水質が悪化し、夏場に30℃近くなると死んでしまうことが分かりました。
 学校で育てた幼虫を地域の河川に放流するなどの保護活動に取り組み、現在まで30数年にわたり、この活動を続けています。
 卵から成虫に育つ過程で、幼虫などの死滅する割合が高いため生態の研究に一層慎重に取り組む必要があります。
 水温の変化や餌のやり方の研究を重ね、生存率の向上につなげているほか、ホタルの水路内の生物を継続調査し、外来種であるコモチカワツボの侵入状況の把握にも努めています。
 全員ホタル飼育の授業を通し、ホタル幼虫の飼育には、水や餌などの環境を整えてやることが大切であることを体験的に学習しています。多くの生徒が身近でホタルが飛び交っている中田地区の素晴らしさに気づき、環境を大切に守っていこうとする心が育っていくことを期待しています。

今後の展開

 最近、幼虫の大量増殖を試みており、地域のほかの用水や、中田以外の地域にもホタルの舞う環境を整えようと考え、中田地区用水の水質調査やカワニナの分布を調べたり、他の地域でホタルを育てようとしている人々へ飼育方法を伝えたりしています。
 地域にたくさんのホタルがとびかうように、また、郷里の泉(学校の中庭)に、ゲンジボタルが生息し続けられる環境を整えられるようにしていきたいと思っています。

取り組み効果と評価

1976年 第19回日本学生科学賞(内閣総理大臣賞) 
1990年 環境庁「水環境賞」(環境庁水質保全局長)表彰
1997年 富山県教育功労者表彰(優良教育団体)
2009年 富山県知事 環境保全功労者表彰
2017年 富山県生物多様性保全推進モデル校
2018年 富山・水・文化の財団 ジュニア活動受賞
2018年 環境大臣表彰 (地域環境保全功労者)
2019年 こどもホタレンジャー 審査員特別賞
2020年 河川基金 研究者・研究機関部門 優秀成果表彰
2021年 令和3年度 県民ふるさと大賞 受賞
2021年 令和3年度 日本水環境学会中部支部賞 受賞
2021年 令和3年度 大谷科学賞 受賞    

見学等受入れ情報

 毎年6月に、ホタルガイドツアーを実施しています。
 新型コロナウイルス感染症対策として、令和2年度よりオンラインで実施しています。
 高岡市内の小・中学生と先生を対象と考えていますが、ホタルを研究されている方々や一般の方で興味をもっておられる方々の参加を歓迎します。

エコイベント情報

令和3年6月5日(土)にオンラインで実施しました。
令和4年度以降は、通常通り開催したいと考えています。
近づきましたら、改めて案内します。

高岡市立中田中学校 科学部

高岡市立中田中学校 科学部

高岡市中田260
TEL. 0766-36-1127 FAX. 0766-36-2180
http://www.city-takaoka.jp/nakadat/index.html

産業分類/
学校・幼稚園・保育所 
代表者/
校長 杉山 直孝 
スタッフ数/
部員 14名 

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