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アスカロード共同企業体
廃棄物の減量化を目指して、石炭灰の再生路。盤材「K ロック」の利用促進に尽力
一般廃棄物の溶融スラグ(※)を天然砂の代用としてアスファルト混合物に混入し富山県認定リサイクル製品として運用している「アスカロード」では、火力発電所で大量に発生するフライアッシュ(石炭灰)を粉砕してアスファルト混合物の中に入れた「フライアッシュ合材」を製造しています。石粉の代替品として民間工事に使用してもらうことで、石炭灰を上手に再利用しています。
しかし、合材に入れるフライアッシュは1~2%とわずかな量であるため、石炭灰を80%以上セメントに混合して固めたリサイクル率の高い再生路盤材「Kロック」を積極的に販売。石炭灰の大幅な削減を目指して、製造元の「富山交易」とともにKロックの普及拡大を進めています。
(※)溶融スラグとは廃棄物や下水汚泥の焼却灰等を1300℃以上の高温で溶融したものを冷却し固定させたガラス状の物質のこと。「廃棄物溶融スラグ」とも呼ばれている。建設資材や土木資材として活用することができる。
実践ポイント
Kロックは、2005年に富山県リサイクル製品の認定を取得。さらに、その製造・販売のシステムが構築されていること。
今後の展開
富山県民にとっては、特に冬の電力量が重要。火力発電所から大量に排出される石炭灰を削減するため、色々な工事で取り扱ってもらえるよう、Kロックの普及拡大に努めていきたいと考えています。
取り組み効果と評価
富山新港火力発電所から排出された約8万トンのフライアッシュのうち、2万6千トンを富山交易が処理し、同社が約3,200トンのKロックを購入しました(2010年度実績)。