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アサヒ飲料株式会社北陸工場
水資源保全・廃水処理を徹底、「ゴミゼロ宣言」100%リサイクル
北アルプス黒部川扇状地湧水群に位置する北陸工場は、黒部の名水のクリーンな還元を目指し、特に排水処理に力を入れています。また、排水処理場で発生するメタンガスを回収、缶を高温殺菌した際に発生した排温水を回収し再利用する等、資源の有効活用を実現しています。
その一方で、製造工程をにおける生産効率の向上とエネルギーの適正化を図り、リサイクル水の使用を推進。原単位の目標を定めて、用水の使用を削減しています。
コーヒーのかすは肥料としてリサイクルする他、茶かすは牛の飼料原料として再利用。工場内で発生する廃棄物の再資源化を100%達成し、地球環境の維持に努めています。
リデュース、リユース、リサイクルをすべての行程で実現
アサヒ飲料の商品は、開発、生産、物流、販売など多くの工程を経て届けられます。そのすべての工程で環境負荷を低減するため、リデュース(省資源・省エネルギー)、リユース、リサイクルに取り組んでいます。
ペットボトルやキャップの軽量化、ラベルの薄肉化など、容器・包装の軽量化に取り組んでいます。
ボトルの下部にくびれ部分をつくることで、従来のボトルより約17%軽量化する等、省資源とCO2削減を実現しています。また、トウモロコシのでんぷん等の植物由来原料を50%以上使用するバイオマスラベルの開発や、ラベルのミシン目を2本入れてよりはがしやすくするなど、リサイクルしやすい包装を積極的に採用しています。
「アサヒの森」や小学校で豊かな自然の恵みを伝える
グループのアサヒビール㈱は、広島県庄原市から三次市にかけての山林2,165haを保有・管理しています。この「アサヒの森」は、一般家庭の約3,000世帯分にあたる年間12,200トンのCO2を吸収しています。ここに毎年植林を続け、間伐材を有効活用する等して、持続可能な森林の育成を図るほか、学習会を開き環境啓発活動の場として利用しています。
また、各地の小学校へ出向き、飲料商品は良質な水をはじめとする豊かな自然の恵みからつくられていることや、その原料となる水の大切さを伝えるなど、自然の恵みの啓発活動を行っています。これらを通して、地球環境の維持、改善、向上に全社員をあげて取り組んでいます。
実践ポイント
「できるところから、できるひとから少しずつでも取り組む」ことを目標とし、各部署ごとに、環境負荷低減、省エネ活動、経済性向上を推進し、環境活動への認識を高めながら行動に取り組んでいます。
今後の展開
これまでエネルギー使用量前年比1%削減を目標に取り組みを続け、これ以上の省エネがないくらいの水準に到達しました。さらなる削減に取り組むために、これから先は現状の設備を見直し、環境配慮型の最新設備への入れ替えも含めて、長い目でみた環境投資を検討する必要があります。
取り組み効果と評価
廃棄物の取り組みに関しては、1998年に廃棄物再資源化100%を達成し、3R(リデュース・リユース・リサイクル)やISO14001の認証取得など、環境に配慮した取り組みに積極的な事業所として、富山県より「2003年度エコ事業場」に認定されました。また2004年度には「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞」を受賞しました。