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株式会社富山村田製作所
グループ全体で環境への影響を低減 国内、海外、グローバルに展開
村田製作所はエレクトロニクス社会の発展を通じて、世界の人々の豊かな生活の実現を目指し事業展開していますが、事業活動や製品そのものが、意図せずに地球環境に影響を与えていることは否めません。この影響を真摯に受け止め、環境負荷の低減に取り組みます。環境への影響を計画的に低減していくため、中期目標を策定、2015年度までの中期目標では、「製品の環境配慮」「温暖化対策」「化学物質」「省資源・資源循環」「生物多様性」「環境社会貢献活動」の項目を設定し具体的な取り組みを定めています。
あらゆる製造工程でエネルギーを抑制し、産業廃棄物の削減を実践
圧電セラミックスを素材とする電子部品を製造、供給している富山村田製作所では、省エネ、省資源、緑化など様々な環境保全活動を行っています。
セラミックスの製造過程では、大量の汚泥が発生します。これを乾燥させることで減量化できるだけでなく、汚泥に含まれる有価金属を回収・リサイクルできるようになり、廃棄物量を大幅に削減することができました。また、これにともないコストを低減することができました。他にも、インバータ化することによって無駄な電力を省いたり、冷却水としてくみ上げた地下水を再利用することにより、くみ上げ量を減らす等といった地道な取り組みで、省エネルギーを実践しています。
森づくりや緑化活動を継続的に推進。地域に密着した環境保全活動を実行
富山市亀谷地区赤坂平の山林1.7haを借り受け、カシノナガキクイムシで立ち枯れしたコナラ、ミズナラを伐採した跡地に、県産のブナを植樹し、再生に取り組んでいます。2008年秋から活動を開始し、植樹及びその後の苗の維持管理、環境教育、森の散策、観察等を行っています。活動を通して、参加者に里山の大切さを伝えると同時に、地域住民とのコミュニケーションの場として活用しています。
また、富山市の美化大作戦に参加し、地域の清掃を行っています。その他、近隣の小学生への環境学習を行う等して、地域の人々とともに環境保全活動とその普及啓蒙に取り組んでいます。
実践ポイント
地域社会の一員としての責任を果たすべく、CO2削減や生物多様性への対応といった地球環境保護に取り組んでいます。廃棄物管理については、国内グループでゼロエミッションを達成しました。
今後の展開
2011年の東日本大震災で我々の生活がエネルギーに依存しているか再認識させられましたが、限りある資源をいかに有効に利用するかが大きな課題です。省エネへの挑戦を永続的に行い、ものづくりを行う上で究極のエネルギー効率を常に追い続けることが私たちの責務であることを念頭に、今後もたゆみない活動を継続していきます。