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長田建設 株式会社
『使い捨てカイロプロジェクト』で富山湾の藻場再生を!
長田建設では年に4回行われる環境会議の席で、「ダムや護岸工事の影響で富山湾の磯焼け現象が起きている。このような工事を行っている者として、環境を取り戻す活動に何か協力できないものか。」という案が出たことにより情報を集め、魚津市の環境・生態系保全事業の取り組みを知り、社内ボランティアを開始しました。後に本格的な活動へ移行し、使い捨てカイロ回収箱を作成。市内の大型スーパーや各企業、ボランティア団体そして病院等に依頼して設置してもらい、定期的に回収し集めたものを漁業協同組合に届けています。
今、富山湾では沿岸漁業に深刻な状況をもたらす藻場の砂漠化「磯焼け」が進行し問題となっています。海水温度の上昇や水質汚染といった様々な要因が考えられますが、なかでもダムや川の護岸工事が進んだ影響で、海藻の栄養となる鉄分が海に流れ込みにくくなったことが大きな理由といわれています。そこで、使い捨てカイロ内にある鉄粉にクエン酸を溶かし、鉄分をけい藻土の焼き物にしみこませて藻場に設置することにより、海への鉄分供給を実施しようとする研究が漁業協同組合で進められています。また藻場の回復は光合成による二酸化炭素削減につながり、地球温暖化防止にも役立つといわれています。水質浄化や生物多様性維持等の重要な機能を持つ藻場の再生にこれからも取り組みたいと考えています。
地域に密着した環境保全活動に全社員が積極的に参加・協力
事業所周辺の地域ボランティア清掃活動をはじめ、グリーンカーテン用に朝顔の種と育てやすいマリーゴールドの種を地域の方々に配布し、街の美化を推進しています。
毎年行われる魚津環境フェスティバルでは、社員のアイデアをまとめたパンフレット「家庭で出来る節電対策」を配布、また社員の家庭にある不用品をフリーマーケットで出店し、その売上金で、ごみ収集所で利用するブルーシートや町内から希望のあった草刈鎌を購入し寄付しています。
冬季は本社のある魚津市黒谷地区で公民館の除雪ボランティアを行っています。特に年始前の除雪などは年齢層が高い地区なので大変喜ばれています。
実践ポイント
社内の環境会議で出された提案を踏まえ、これは良いと思われる意見は即実践し、ユニークなものや斬新な意見も取り入れ、お金をかけずに楽しめるアイデアでエコ活動を実践しています。
今後の展開
最初は大変だと感じたことも、今では当たり前に取り組めるようになってきました。社員一人一人が出来ることから協力し合い、環境への意識を高め、地域に貢献できる活動を継続していきたいと考えています。