七村郷Vセブン委員会は、七村郷の自然環境保護と不動滝周辺の環境整備、また「霊水」を活かした地域おこしのために、平成13年に有志によって設立されました。
　七村郷地域のシンボルでもある「不動滝」は、水脈が豊富で多くの場所から水が湧き出ており、その一つは「平成の名水百選」に選ばれています。これらを守るため、ボランティアの方々と協力しながら毎年４～１２月の第１日曜日の早朝に清掃活動を行っています。
　主な活動としては、水汲み場の清掃や滝へ通じる林道の不法投棄ゴミの収集・危険箇所への看板設置、落石防止の上屋整備、定期的な水質検査などです。また、毎年8月4日には「不動滝祭礼」を行っています。七村郷一帯にすむと伝えられる竜神は酒と生卵が好きだという言い伝えから、滝つぼに酒一升を注ぎ入れ、生卵10個を滝に投げ込みます。ここで水の恵みへの感謝と、一年の豊作を祈願するのです。
　これらの取組みにより、来客数は11年間で５倍に増え、観光スポットとしても紹介されるようになりました。多い時では観光客が1日に200人を超す日もあり、大変賑わっています。
　不動滝の環境保全から始まった活動が、地域住民の心を動かし、清掃活動を通じて、子供たちの環境美化の心も育んでいます。