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安田 郁子
五感で診る「川のすこやかさ」とは?まずは身近な川で、試してみよう
富山県立大学に在職中は、長年、生物と水環境(河川・湖沼)の関係について研究してきました。その成果も多少活用しながら、「水辺のすこやかさ指標(通称 みずしるべ)*」(環境省作成)を使って住民や小学生の方々が県内河川の調査を行う際の説明、及びお手伝いをしています。
この調査は道具もほとんど要らず、各自の五感を使って多面的に川を評価する新しい方法です。専門知識を必要としないので、子供でも大人でも誰でも容易にできる上、川の中に入っても入らなくてもいいので気軽に取り組むことができます。調査は1地点だけでも良いし、人数も2人以上でできるので、続けやすく、身近な川に親しむきっかけにもなります。調査をしている内に生き物にも目を向けるようになり、川を大事にしようという気持ちも湧いてきます。是非、ためしに行なってみませんか?お手伝いします。
*水辺のすこやかさ指標(通称 みずしるべ):「自然なすがた」、「ゆたかな生き物」、「水のきれいさ」、「快適な水辺」、「地域とのつながり」の5つのものさし(指標)を使います。それぞれのものさしには、3~5項目が含まれています。
実践ポイント
楽しみながら、無理の無い範囲で行ないます。五感で診る「川のすこやかさ」調べなら、それが可能です。
今後の展開
県内には川がたくさんあります。それぞれの川で、楽しんで「すこやかさ」調べを続ける人達が少しでも増えることを目指しています。そうなれば自然に、川をきれいにする活動につながり、将来的には富山湾の水質保全にもつながります。
取り組み効果と評価
平成23年秋に始めてからまだあまり年数が経っていませんが、その間、多くの方々から協力をいただき、徐々に、みずしるべ調査が県内に広がりつつあります。富山県での成果を受けて、石川県や福井県でも、この調査を行なおうとする兆しがあるようです。