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南砺市役所 エコビレッジ推進課
南砺市エコビレッジ構想~小さな循環による地域デザイン~
南砺市では、自然と共生し環境への負担が少ない暮らしを営む共同体「エコビレッジ」の考え方や取組みを市内全体に広げ、小さな循環による地域の自給率、自立度の向上や持続可能な地域づくりを目指す「南砺市エコビレッジ構想」を推進しています。
「エコビレッジ構想」の6つの基本方針
1.「再生可能エネルギーの利活用による地域内エネルギーの自給と技術の育成」
公共施設をはじめとする市内各所へ、水、光、木、地熱などの再生可能エネルギーの導入を推進し、地域でエネルギーの自給が行える、災害にも強い自立した地域づくりに取り組みます。
2.「農林業の再生と商工観光業との連携」
地域が自立し、安心して暮らし続けていくために、いのちの源である農と食を見つめ直し、里山の保全に努めながら、付加価値の高いものづくりに取り組みます。
3.「健康医療・介護福祉の充実と連携」
少子高齢化社会においても生涯を安心して健やかに暮らし続けられるよう、地域での健康づくりや介護福祉の充実に取り組みます。
4.「未来を創る教育・次世代の育成」
先人から受け継ぐ地域の伝統や文化を次世代へとつなぎ、豊かな感性と創造力を育む人材の育成に取り組みます。
5.「ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスによるエコビレッジ事業の推進」
さらなる協働のまちづくりを進め、地域社会の課題解決に向けてソーシャルビジネスやコミュニティビジネスを育成することで、雇用の創出と地域の活性化に取り組みます。
6.「森や里山の活用と懐かしい暮らし方の再評価による集落の活性化」
山野草や木材など、森や里山の自然と密接に関わっていた暮らし方を再評価し、改めて暮らしの中に取り入れていくとともに、グリーンツーリズムやエコツーリズムによる森や里山と集落の活性化に取り組みます。
実践ポイント
南砺市では、エコビレッジ構想をPRするため市内8箇所を回り講演会を開催しました。また、県内外のイベントに参加し、竹を原料とした箸作りワークショップなどを通して、エコビレッジ構想について体験してもらっています。その他にも、市内の学校と連携してエコビレッジ部活動による環境教育を推進したり、モデル事業への補助金制度を通して新たな取組みへの支援を行っています。
今後の展開
今後も引き続き市内へのエコビレッジ構想の浸透を図ります。新設したホームページを通してエコビレッジ関連情報を発信し、また会員同士による交流の場を提供します。市内外の各種イベントに出向き、ワークショップを通してエコビレッジ構想を体験し、理解を深めてもらいます。エコビレッジ部活動およびモデル事業の支援を継続して行い、取組み団体の拡大と具体的な活動実績を積み重ねます。
取り組み効果と評価
昨年まではエコビレッジ構想がうまく市民に伝わっていませんでしたが、地道な取組みにより、少しずつ市民に浸透してきています。エコビレッジクラブ会員は現在170名ほどの登録があり、今後これらの会員に対してエコビレッジ活動に積極的に参加していただけるよう特典などを充実していく予定です。会員同士から生まれる新たな取組みやネットワークに対して全面的に支援していきたいと考えています。
関連情報
- 関連URLhttp://ecoto.jp/